26.ここまでのまとめ~かつての理想と現在の理想
いままで、いろいろと書き殴った文章をお読みいただき、御礼申し上げます!
さて、最後に全体の復習をかねて……。
オガがうん十年前、最初にマンションを買ったときの条件はこう。
1 特急、もしくは急行の停まる駅から徒歩10分以内。
2 新築のみ
3 広さは60平米以上。
4 3~4LDK
5 東南もしくは西南角部屋
6 上層階で眺め、日当たりよし(隣に高い建物が建たない土地)
7 できれば静かな部屋
いままでのお話しをご覧になった方、そのうちのいくつかの条件に関して、その後、大きな「宗旨替え」をしたということがおわかりでしょう?
また、このときの条件、希望通りにいったモノもあればいかなかったものも。そういう意味では大きな妥協をしたんです。特に、4、6と7に関しては妥協。そして、手に入れた最初のマンション、結局失敗!となってしまい、引っ越さざるを得なくなってしまっちゃったわけです。お読みいただいたように、
・生活騒音を考慮していなかった
・当初あった日当たりも眺めも、すぐに全くなくなった
・手狭になった。
・住民の人間関係で問題が生じた
まさに妥協した点が、ぜ~んぶ裏目に出ちゃったんですよねぇ。さらに、最後の点は予想だにしていなかった展開。が、これは管理組合などがある程度しっかりとしているマンションなどでは解決策があることも後日わかりました。でも、当時はそんな知識もなかったんです。
そして、2度目のマンション選び。そのときに不動産屋さんに提出した条件は次のようなもの。
1 駅より徒歩10分以内
2 中古 築25年以内。10年以内が望ましい。
3 広さは80平米以上
4 3LDK程度
5 できれば南向き
6 眺望良く、建物のまわりにゆとりがある場所。(まわりに大規模建築物が建たない地域指定)
7 100戸以上の大規模マンション。最低でも40戸以上。
8 できればバリアフリー
9 階上・階下の音が響かない部屋で
10 管理などがしっかりしているマンション
まず1の「特急、もしくは急行の停まる」という文字が消えちゃったでしょ?
つまり、若い頃はなんて行っても通勤の利便性が一番だったんです。とにかく仕事場まで一刻も早く行きたい。通勤で時間が削れればその分、朝、より長く眠れる……。こんな風に思っていたからですよね。で、歳をとってくると、朝起きるのが比較的楽になりm¥、まぁそんなにこだわらなくてもいいか……となったわけです。しかも、それにこだわらなければ、物件の価格はかなり安くなるんですよ。ただし、駅からバスではなく、徒歩10分以内という線は「絶対に」譲れない大きなポイントです。
2 これも、もうお読みになったとおり。新築よりも中古のメリットが絶対に大きいとオガは体験上信じています。とはいえ耐震基準は考慮にいれること。
3&4 広さと間取り。これは値段と相談。ただ、仕事がら道具やら資料やらがやたらと多いオガにとって、収納場所が多いほど助かるのは事実。また、実家から親がやってきた場合にしばらく滞在してもらうためにも、広さ、部屋数が必要。
5 部屋の向き。これはいろいろな考え方があると思います。南側だと冬に晴れた日が多い関東地方は暖房費が浮くんですね。でも、その分、マンション価格は高めに。育ち盛りのお子さんのいらっしゃる家では太陽というのもビタミンDの補給上、重要な役割を果たすでしょ?でも、我が家は子どもがいないので、その点は考えなくてもいい。しかも、仕事先では海外顧客対応ということで不規則な時間で働くことの多いオガは昼間に家で寝ていることも多く、そうなると逆に日当たりが良すぎても……という面も。したがって、それほどこだわる必要はないんです。さらに、ワイン好きの友人はワインを保存するのにちょうど良いと、北向きの住居を購入。そういう人もいるんですねぇ。
6 眺望、今は良くても次々に建物が新しく建つ東京では絶対に保証されるということはありません!だから本当はこの点、こだわっても無駄です。とはいえ、記事に書いたように目の前が有名な歴史のある庭園(公園)で未来永劫高い建物が建たない……なんて中古マンションを見たこともあるので、そういうところなら保証されますよね。ただ、我々の最初のマンションみたいに全く日光が入らくなったとか、窓の外はコンクリートの壁がそそり立って圧迫され、近所の音も全部響いてくるというのは困ります。だから、せめて、隣の建物がある程度の距離で建つ、あるいは、まわりの土地が低層住宅地域の指定を受けているなどの場所を選んでもらうようにお願いしたんです。
7 規模。これは最初のマンション選びで失敗して学んだこと。やっぱり小規模より大規模のスケールメリットを選んだ方が絶対いいです。
8 そのうち、足腰が不自由になるときも来るかもしれないですもんねぇ……。
9 静音性。これについては、不動産屋さんから紹介される時点では実際どうかはわからないかもしれませんね。でも、自分で、その後、何度か実地調査をしてでも確かめようと思ってたんですよ。それに、不動産屋さんにも、そういった点にこだわる旨を伝えておけば、事前に情報収集してくれる場合があります。たとえば、真上の部屋には小さなお子さんがいらっしゃるとか、そうした情報ですよね。
10 管理の良し悪し。これは新築では出せない条件ですねぇ……。中古ならではの条件。管理については本当にマンションによって様々だし、管理組合が積極的に機能しているマンションはいろんな意味で安心。オガの最初に入ったマンションはあまり機能しているとは言い難く、問題が生じた場合の解決はその住民同士が直に対峙し合うという状況だったんで……うん、これは大変でしたよぉ!
ということで、マンションの条件、実体験から学んで変わったこともあるし、歳とともに「自然に」変わる条件もあるんです。長く、できれば「一生」住もう…と思ってマンションを買われる方に一言。
「10年後、20年後にマンション選びをするのだったら、一体自分がどういう条件を持つでしょう?」そういう想像してみることも大切かもしれません。
我々の場合、幸い、上記の条件を記したA4サイズの紙を渡したA不動産の担当者さん。しばらくじっと見入った後、「時間をかければ条件にあった物件が必ず出てくると思います」とおっしゃっていただいてホッとしました。
妥協をしたくないポイントは絶対に妥協しない!
これが最初のマンション購入で失敗したことによる教訓。上記のように、妥協したポイントが全部裏目に出ちゃいました。そんなものです。だから、上記の条件のうち「できれば」という項目以外は「死守」というのがマンション探しのポイント。
その後、確かに時間をかけて探し、最終的に、ネットでみつけた物件がまさに上記の希望通り。
やっぱり、マンション選び、ここは!という点では妥協してはいけないのです。
それを最後の教訓としましょう!