08.ローンの返済で気をつけること~その2

ローンには一般的に「変動」金利と「固定」金利があります。

ローンの返済期間、ずっと同じ金利で支払いを続けるのが固定金利。

その時々の市場金利にあわせて見直していくのが変動金利。金利が安くなれば安くなるほど有利ですが、いつ金利が上がるかもしれないというリスクを常に負うわけですねぇ。

一方、固定はリスクが少ない分、初めから金利は高めに設定。短期決戦で支払い終わるローンであれば、金利の低い現在、変動金利で問題ないんでしょうが、多くの人はオガのように限度ぎりぎりの35年ローンなどを組むでしょう。そうなると固定という選択肢に…。

ただ、冒頭に書いたように、固定金利で返していきながらも、頑張って貯金を続け、前倒しで返済して期間を短くしていけば結果的に金利分の支払いを大きく減らすことができるので、この方法で借りるというのをオガは選択したわけです。

・一刻も早く返していこう 繰り上げ返済と天引き

その「繰り上げ返済」、事前に各銀行を比較して調べておくことを強く勧めます。というのも、その手数料、驚くほど銀行によって違うんです。オガは貯金をためていきながら、小口で何度も前倒し返済を行っているので手数料というのは大きいんです。また、窓口で手続きを行うと高くつきますが、インターネットでの手続だと手数料は相当低くなります。

ローンを選ぶ際、この点も大きな要素になります。しっかりとチェックしましょう。

もう一つ。繰り上げ返済のための貯金ですが、「お金にゆとりができたら前倒ししよう」と思っていると、いつまでたっても出来ないもんです。オガは毎月強制的に「天引き」などの方法で「バラ基金=(将来が)バラ(色に!なる)基金」などと勝手に名付けて貯めていっています。最初のうちはこんなことをしていなかったので、そにかく貯まらない!従って滅多に前倒しはできませんでしたねぇ。「これではイカン!」とあるとき二人で相談して、現在の「天引き」システムにしたわけです。毎月の生活はつらくなるけれど、その部、将来の「バラ色!」を目指すためなので我慢我慢。

・多重ローンは絶対に駄目!

マンションの買い換えを行うに当たって、知り合いから強くアドバイスを受けたのがこれ。その知り合いによると、最初のマンションを売っても、不況の時期、高く売れるわけもなく、結果、利益がそれほど出ずにローンを完済が無理。そのローンを払いながら新たなローンを払ったという人たちの悲惨な状況を何件も見てました。

「地獄やで!」とその関西出身の友人は話してくれましたが、たしかに通常1つで大変なローンを2つというのは「絶対に無理」。そんな状況なら住み替えは止めろ!と強く言っていました。「まちがいなくゴールは自己破産や…」。

ま、普通は銀行のローン審査で多重であれば貸してもらえないものですが…、念のため。

・必ず口座に動かせるお金を

もう一つ。
みなさんがまだ前途の明るい20代や30代前半なら問題ありませんが、オガのように先行きの見えない40代とか50代であれば…。

つねに動かせるまとまったお金を用意しておいた方がいいです。つまり、毎月のローン返済で家計は大変ですが、それとは別に数十万以上のお金をすぐに引き出せる「普通」口座に、常に入れておくことをオススメしますヨ。

オガは数年前父親が癌になりました。突然のことでしたが、遠距離に住む故、毎月の帰省やらその他で相当の出費に。当時、もしものことを考えて「枕基金=(介護で目の前が)真っ暗(になった時の)資金」とこれまた勝手に名付けた普通口座を作っていたので助かりました。この口座を作り出すため、相当難渋しましたが…。結果的に…いやぁ、ホントに助かりました!

よく銀行口座を沢山作るのはやめようと言うけれど、こうして分散して様々な口座を「目的別」に作っておくというのは悪くないですねぇ…。人間って不思議なもので、口座の目的を意識すると、その口座から簡単には出金できないもんです。精神的なストッパーになるんですねぇ。

ローンを返済している期間だからこそ、介護や病気などは経済的に相当な痛手に。でも、年齢故に、そうした事態は必ず起きる!そう思って、まとまった額を確保しておくことは。絶対に必要だというのがオガの強い、強ぉぉぉぉぉ~~~~い思いです。