06.マンションの適正価格って?~その2
さらにオガ夫婦が経験したマンション価格に関するポイントを……。
最初に購入したマンション。部屋ごとの値段表を見て、とても印象的な事があったんですよ。
売り出し価格です。
1階よりも2階、2階よりも3階、3階よりも4階という風に階を重ねていくごとに値段が急激に上昇していたんです。そして、1階と最上階では値段に3倍ほどの開きが!広さも確かに上の階が広いけれど、それにもまして階ごとの値段が違うのです。価格を平米数で割ってみてもこの傾向は明らかでした。
理由はあるんです。そのマンション、周りを2階建ての民家に囲まれていて下の階だと冬場はほとんど直射日光が当たらないのです。もちろん眺めもない。
そうなると値段は低い……。
ところが、ふたを開けてみると、そんな低層階はそこそこ人気があり、そんな部屋でも抽選。
そして、何年も経って、そのマンションを売る段になって思い知ることになりました。その低い階の部屋こそが、「幸せの」部屋だったと……。
中古で販売されたその低層階の部屋、なんと値段が買ったときと同じか、むしろ高く売れたのです。我々の部屋の値段は半分に下がったのに!知っている人は知っていたんですねぇ……。
簡単に言えば、マンションの場合、買うときに魅力に感じた日当たりや眺め、それは売るときになると、単なる「付加価値」でしかなく、実際的な価値は無いに等しいのです。
考えてみれば確かにそう。特に独身者、あるいは子供のいないカップルで共働きを考えると、日中は外で仕事です。帰ってくればもう夜。眺めや日当たりを求める必要はないじゃありませんか!洗濯物も今は室内乾燥機があればOK。マンションにいる時間の大部分は「日当たりや眺めなんて関係ない!」のです。
そのことに当時若かった我々は気付かなかった!
マンション販売、「新築」販売においては少しでも付加価値があれば、それが即座に販売価格に反映されます。でも、それは中古となってマンションの価値を見るときには全く意味がない。そういうことなんですねぇ……。
じゃ、マンションの値段って?
それは前のページ(こちらの記事)にも書いたとおり、「広さ」と「利便性」。これにつきるというのがオガの結論です。中古の場合はそれに「築年数」が加わります。
極論すればそれだけなんじゃないでしょうか。
新しいマンションは様々な趣向を凝らした機能をうたい文句にしていますよね。でも、それは皆、マンション本来の価値には関係なし。中古となれば、そんなのは価格にほとんど反映されないって事なのです。
そう考えると、やっぱり中古マンションのほうが新築マンションよりもお得でメリット大!!!